関西のお手軽秘境駅とユニークな駅のご紹介

大阪から日帰りできる個性的な駅とその周辺を360度画像と動画を交えてご案内します

深日町駅(南海多奈川線)

2022年11月12日

難読ですが「ふけちょう」駅と読みます。先日ご紹介したみさき公園駅から多奈川線に乗って1駅目です。沿線の深日港から淡路島や四国に向かうフェリーが発着していた1990年代には大阪のなんば駅から多奈川線に直通する列車も設定されていたそうですが、現在では本線と完全に分離されたローカル支線として運行されています。ただし、この駅には長大なプラットホームや列車交換設備の跡が残っており、賑わっていたかつての面影を残しています。

駅舎は地上にありますが、プラットホームは盛土の上です

ホームまで歩いてみます。屋根があるのは自動改札機のある場所だけでホームに向かう階段は吹きさらしなので、雨の日は不便そうです。

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ホーム上からの眺めです。線路の向こう側にススキで覆われたホーム跡が残っています。

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駅舎から反対側のホームまでは線路下のアーチをくぐり、現在のホームと同じように階段で上がったようです。

ホームに向かう階段は木々に埋もれてしまっています

かつて長編成の列車が運行されていた名残で、多奈川駅側に向かって長くホームが続いていますが、現在は2両分しか使われていません。

長大なホームですが、使用しない部分は柵で閉鎖されています
駅ぶら

深日港の利用客は激減しましたが、交通量の多い道路や住宅地に囲まれているため、この駅の周辺にさびれた印象はありません。そのような環境の中にひっそりとたたずむこの駅の外観からは、ちょっとした廃墟感が味わえます。