小野駅(JR湖西線)
2025年2月23日
この名前の駅は関西に限っても京都府と兵庫県にもあります。今回ご紹介する駅は滋賀県の駅です。写真は東側の外観で、見上げるような存在感がありますが、実は見掛け倒しと言ってもよく、この東側に出入口はありません。駅が目の前にあるにも関わらず、この場所からアクセスしようとすると、西側にある唯一の入り口を目指して駅の南側を大きく迂回していくことになります。大阪駅からは1時間少々の距離にあります。

こちらが駅の正面となります。駅前に広がるのは「びわ湖ローズタウン」というニュータウンで、この駅はその居住者のために1988年に開業しました。琵琶湖線開業後に新設された唯一の駅とのことです。
琵琶湖畔を走る湖西線にはホームから湖面が見える駅がいくつかあり、この駅もその一つです。地上駅にもかかわらず崖の上に位置しているため、見晴らしは良好です。

駅ぶら
駅の周辺は典型的な住宅街にしか見えませんが、この地は小野妹子の生誕地とされているとのことで、近隣には小野妹子の名を冠する神社や公園があります。散策に訪れる観光客やハイカーも多いようです。
勅旨駅(信楽高原鐡道信楽線)
2024年11月23日
小さな集落の中にある、駅舎のないホームだけの無人駅です。トイレや自転車置き場があるところが駅の出入口になりますが、よく見るとあぜ道のような小道がホームから延びていて集落につながっており、普通に駅を通り抜けて行き来することもできます。ホームにある小さな花壇や鉢植えはよく手入れされており掃除も行き届いていて、地域に愛されている印象です。大阪からは片道でたっぷり2時間必要ですが、この時期の信楽線は紅葉とススキが美しく、一見の価値があります。

入口から駅を通り抜けて集落まで歩いてみました。人影のない駅周辺は時間が止まっているかのようです。
駅ぶら
本当に静かな集落で、曲がりくねった道を歩いていても人に会うことがありませんでした。観光名所などはありませんが、ぶらぶら歩くと道沿いには雰囲気のある神社や小さな祠があって都会の喧騒を忘れさせてくれます。
隣駅
隣の玉桂寺前駅を7年ぶりに再訪しました。7年を経ても何一つ変わっていない印象です。
前回掲載できず心残りだった、駅から玉桂寺に向かう吊り橋「保良(ほら)の宮橋」を渡る動画です。
新堂駅(JR関西本線)
2024年11月23日
関西本線のうち亀山から加茂までの区間は非電化単線の典型的なローカル線となっていますが、かつては名古屋と大阪を結ぶ幹線の一つでした。この駅は栄枯盛衰の歴史が刻まれたような見どころの多い駅です。現在使われている長大な島式ホームに加え、もう1面使われなくなったホームの痕跡が残っています。そのホームに接するように建っていた駅舎は近年取り壊され、残された島式ホーム上に設置された券売機がその役割を引き継いでいます。かつて駅の一部だった跨線橋はだれでも通行できる自由通路に改められ、その途中にある階段を下りて入場するという珍しい駅になりました。一応、関西本線として直結していますが、大阪の天王寺駅からは2時間近くかかります。

駅を利用したければ階段を上り下りする必要があります。バリアフリーなどまったく考慮されていない構造です。その階段も老朽化が目立ちます。
衰退しているだけの駅と思われそうですが、実際に行ってみるとまったく違いました。南側の駅前はきれいに整備されており、「SHINDO YARDS」と名付けられ黒で統一された複数の建物内に市役所の出張所や図書館、金融機関のATMがあります。そのため、駅としての利用は少なくても常に人が行き交っており、活気に満ちています。
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図書館の中はこんな感じです。中では軽食をいただくこともでき、学生と思われる若い人が集まっていました。交通結節点としての地位が低下しても地域の中心として存在感を示しているこの駅の在り方に感動してしまいました。

駅ぶら
駅の北側には民家がありますが、駅周辺の人口は多くはなさそうです。駅前に国道25号線が通っているため、「SHINDO YARDS」は自家用車やバスで訪れる人が多いのではないでしょうか。鉄道利用客の増加が期待できないとき、これが地方の駅が生き残っていく一つの姿なのかもしれません。
石部駅(JR草津線)
2024年11月3日
草津線では駅のリニューアルが進んでいますが、この駅も今年改築が完了する予定です。すでに駅舎は完成しているようですが、北口は駅前広場が工事中のため出入口やエレベーターは閉鎖されたままで、南口のみが稼働しています。そのため駅の北側に向かうには南口から出て大きく迂回しなければなりませんが、北口の駅前広場の工事は今月29日に完成予定と表示されており、写真の風景もまもなく見られなくなります。大阪駅からは1時間強の距離にあります。

一見すると橋上駅舎のようにも見えますが、線路をまたいでいるのは自由通路で、駅の利用客でなくても通行できます。各ホームの出口に自動改札機が設置されており、そこを出ると自由通路につながっていきます。
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駅の北側にはヒューム管工場があり、北口の駅前広場は工場敷地と駅に挟まれた狭いスペースに作られます。北口の完成後には、駅舎を出ると目の前に無数のヒューム管が並んでいるというシュールな光景が出現するのでしょうか。

こちらがメインとなる南口です。駅舎の正面にある門のようなものに「東海道五十三次」「石部宿」の表示がありますが、石部は東海道の51番目の宿場町なのです。東海道本線や東海道新幹線のルートは東海道に沿っていると思われがちですが、岐阜や米原を通るのは中山道で、名古屋から草津までの間は関西本線と草津線を経由するのが東海道に近い経路になります。なお、思わせぶりな門の奥にはコミュニティバスのバス停があるくらいで、史跡などはありません。
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駅ぶら
駅の周辺にもまばらに民家がありますが、石部の中心街は駅から南に1kmほど行ったところで、旧街道の雰囲気も残っています。ただし、この先の草津宿や大津宿に比べると、発展から取り残された印象は否めません。駅の北側は工場や倉庫が点在しているもののさらに閑散としており、北口が完成した後の利用客はどれくらいいるのでしょうか。
丹波橋駅(京阪本線)・近鉄丹波橋駅(近鉄京都線)
2024年10月13日
京阪本線と近鉄京都線の乗換駅です。関西では、駅名が違う2つの駅が乗換可能だったり、同じ駅名なのに実は結構離れていることがしばしばあります。この2つの駅の間は微妙に距離がありますが、2階部分にある改札口どおしが連絡通路で直結されているため乗り換えは大変便利です。有名な観光スポットに近いわけでもないのに乗降客が多いのは乗り換え需要のためと思われます。両駅には特急も含めたほとんどの列車が停車し、大阪駅や大阪難波駅から1時間前後で行くことができます。

いずれの駅も外観は主要駅とは思えないほど控えめです。京阪は上の写真の西口がメインですが、通りの一角に埋もれています。下の写真の近鉄はさらに地味で、住宅街に溶け込んでしまっています。

そしてこちらが両駅を結ぶ連絡通路です。住宅と住宅の間をぶち抜き、生活道路の上をまたいで設置されています。あらためて、すごいところに作ったなという印象です。

連絡通路から道路に降りられるように、京阪側・近鉄側それぞれに出入口も設けられています。民家の隣、ガレージかと思わせる場所に駅の出入口がある不思議な光景が見られます。
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駅ぶら
京都駅から電車で10分ほどの場所だけに観光地かと思いきや周りは静かな住宅地で、駅前も商業施設はまばらです。JR奈良線もこの付近を通りますが、駅は設置されていません。
向島駅(近鉄京都線)
2024年10月13日
まずは駅前の路上から撮影した西口の写真を見てください。2階部分に駅名標や出入口が見えますが、そこに続く階段は封鎖されています。いったいどうやって利用するのでしょうか。大阪難波駅からは1時間強の距離にある駅です。

実は右手の建物の裏に通路があり、階段を下りた利用客は建物の周囲をぐるっと回って道路に出ることができます。逆に、下の動画のように道路から駅に向かう場合には駅について何の案内表示もないため、初見で到達するのは容易ではありません。
この駅には他にもご紹介したいユニークな特徴があります。こちらの改札口では自動改札機が1基だけ離れた場所にポツンと設置されています。1基だと出入りが重なったときに困りそうですが、エレベーター利用客専用なので問題ないということなのでしょう。
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この駅のメインとなるのは東口で、西口とは一転して立派なたたずまいです。ただし、この東口にも少し変わったところがあります。

駅の東側には道路が通っており、普通ならそこに駅の入り口を設置しそうなものですが、改札階の通路をわざわざ延長し、駅前の道路をいったん越えてから地上に降りる構造になっています。スペースの関係でこうせざるを得なかった事情は分かります。

駅ぶら
駅の東側には向島ニュータウンがあり、巨大な団地が建ち並んでいる様子が駅からも見て取れます。一方、駅の西側はひたすら田畑が広がっており、全く違う顔を見せています。
東淀川駅(JR京都線)
2024年9月28日
大阪の玄関口である新大阪駅の隣駅で、駅間はわずか700メートルほどしかありません。JR京都線は特急や新快速も含めて様々な列車が頻繁に行き交い、加えてJRおおさか東線の列車や貨物列車も並走していますが、東淀川駅に停車するのはJR京都線の普通列車のみです。存在感が薄いともいえるこの駅ですが、巨大な2本のスロープを持つ橋上駅舎は一見の価値があります。なお、東淀川駅の近くには日之出跨線歩道橋があり、車窓からは長いスロープが立て続けに現れる珍しい風景が見られます。

こちらが改札口です。駅舎は自由通路を兼ねていて、線路で分断された東西のエリア間の行き来ができるようになっています。エレベーターやスロープが設置され、自転車も通行可能です。
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駅を西側から見たところで、東側とはほぼ対称形になっています。鉄骨でできた巨大なスロープの威容が工場とか艦船を想起させます。
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東側のスロープを下ってみました。自転車に乗った子供たちが頻繁に通行するほか、駅を通過する列車を眺めるにもいい場所のようです。
駅ぶら
住宅や店舗が密集していますが、お隣の新大阪駅と比較すればはるかにこじんまりとした印象です。新大阪駅との間にある日之出跨線歩道橋からは2つの駅が同時に見え、近さを実感することができます。